ヘッドパーツを自作工具で圧入する

やるなら自己責任でね

 ヘッドパーツははずす時だけでなく圧入する時も「専門の工具が要るし、その工具がやたら高いので自転車屋さんに頼むのが無難」という考えが一般的ですが、実はそんな難しい話ではありません。要するに全体に均等に、ヘッドチューブと平行の方向に、しかもガツンガツンではなくじわじわと力がかかればいいわけです。このやり方は元々は伝染性チタニウム研究所所長がやっていた手法です。


 まずホームセンターで適当なサイズのボルトとワッシャ類を買ってきます。今回は5mmという自転車周りではありふれたサイズを採用したのでナットは工具箱の中から調達。見ての通りの仕組み。


 下から見たところ。今回は下は袋型レンチで固定するのでボルトのでっぱりは最小限に。


 あとはレンチで締めていくだけ。この写真は撮影のために左手が使われているので写っていないが、当然下側のナットも固定する。


 試作品。かまぼこ板を切って使ったが、力を加えていくうちに割れてしまった。かなり古い板で劣化して反っていたためで、普通なら木の板で強度は十分だろう。元祖?の伝染性チタニウム研究所所長もかまぼこ板を使用するらしい。

 注意点としては、ある程度はプラスティックハンマなどで打ちこんで、だいたいの平行を出しておくことです。その際には板なりワッシャなりを当ててその上から叩きましょう。ハンマで直接ヘッドパーツを叩くようなことはよしましょう。私は全然はまってない状態から締めこんでずれてはまりはじめたのを途中で修正しようとしてつい金槌で上ワンを叩いて変形させてしまい、あやうく新品のヘッドパーツを使用不能にするところでした(使用可能な程度まで復元しました)。

ツッコミ
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