やるなら自己責任でね
ヘッドパーツをはずすのは書物やwebでも「専門の工具が要るし、その工具がやたら高いので自転車屋さんに頼むのが無難」という考えが一般的です。じゃそれはどんな工具かと思ってホーザンのページのカタログを見てみると、パイプをたこウインナーにしたような感じのもの。要するにヘッドチューブの内側から均等に力を掛けるということ。であれこれと楽しく悩みながら考えたのがこれ。
まずホームセンターで32mmのワッシャ(13mmのボルト、ナットとセットで100円。ばら売りしているところなら10円くらいか)を買ってきて金鋸で2つに切断。ヘッドチューブの内側(イングリッシュ/イタリアンサイズなので内径30.2mm)になるように現物あわせでヤスリを掛ければ本体は完成。全体に掛ける必要はなく、切断面とコーナーの部分を重点的に掛ければ入るようになる。
この写真ではそうでもないが、実際に見ているとかなり不細工。「ワッシャは丸いもの」という先入観のせいか?
叩いた時にずれてしまわないように2つを固定する必要があるのでボルト&ナット、ワッシャで固定。今回利用したのは工具箱の中に転がっていたL型金具エレクタ用のもの(6mm)を利用。ワッシャ類は適当に現物合わせでなんとかなる。ボルトは細めの方が作業しやすい。
切断部を削ってその分穴が小さくなったので、ワッシャとセットだった13mmのボルトは使えなかった。
本体をヘッドチューブの中に入れてヘッドパーツのひっかかり部分にセットした状態。片方ずつ入れて中で重ならないように位置決めする。この位置に上から指が届かないとかなり作業に苦労する。私はぎりぎりだった。
そのままワッシャ、ボルトを上から入れて固定した状態。本体の位置決めに比べるとはるかに簡単。
下から見た状態。
あとは適当なパイプ(これは家の中に転がっていた26mmのアルミニウムパイプ)を突っ込んで野蛮にガッツンガッツン。最初プラスティックハンマで叩いていたが全然はずれず、金槌に道具変更。アルミニウムパイプの端(叩かれる側)が変形するほどだった。
弱点としては、イタリアンサイズ専用で作ったので他のサイズでそのまま使えないこと、上にも書いたようにヘッドチューブの長さと指の長さによってはセッティングが難しいことあたりがあります。まぁそもそもヘッドパーツの交換なんてそうしょっちゅうやることじゃないしね。
ツッコミ