やるなら自己責任でね
ノーマルといっても、いまやこっちのほうが圧倒的にマイナーで、SHIMANOが始めた(たぶん)チェーンリングに小さなピンを打ちこんで変速(シフトアップ)時に簡単に上がるようになっているものじゃない方が珍しいくらいです。
でもマイナーな規格&サイズの場合はそういったチェーンリングが入手できないこともあります。私が今回チャレンジしたのはTIOGAのPCD110mm50tのチェーンリングです。同じPCD110mmでも48ならRACEFACEあたりがピン付きのものを販売しているんですけどね。
作業自体はごく簡単。チェーンリングにドリルで穴を開け、リベットを打ちこむだけ。今回のチェーンリングはアルミニウム製だから穴開けも簡単。リベットの扱いは中学校の技術・家庭科の実習でやったよね、って今どきはやらんかもしれんけど。
完成図。2ピン×3か所にセット。
アップ図。SHIMANOのチェーンリングを観察してこの位置&間隔を決定。
チェーンリングの形状からしてそのままだと外側に少し隙間ができるが、チェーン噛みこみのおそれがあるので、そこも叩いて埋める。
実際に試してみるとなかなか快調。SHIMANOの大部分のフロントディレイラは決まった歯数に最適化されていて、しかもピンがあることを前提としていて、それからはずれてピンなし50tに48t用のフロントディレイラを組み合わせて使っていてかなり苦労したが、加工後は素早く、静かに、軽い力で変速するようになった(もちろん従来比)。ただし少しずつシフトレバー(バーエンドシフトレバー)を動かしているとサックするけど、普通はそういう変速の仕方しないから大丈夫でしょう。
ちょっとテストしている間にけっこうピンが傷だらけになったので、寿命は短いかも。まぁリベットは高価なもんでもないし、痛んだ時には交換すればいいと考えることにした。