供御飯峠
周山方面から京都方面に周山街道(R162)を通ってくると、小野の集落のあたりで前方の山の鞍部に不自然な木が生い茂っている。これが供御飯峠。「くぐい」もしくは「くごい」と読む。
R162からの入口はほとんど民家の裏道にしか見えない。わかりやすいのはJRバスのバス停のところから山に向かっていくと10m先で合流するので、それを 右に行く。しばらく自動車のタイヤの跡がある道だが、やがて小屋のところで途切れる。ここを、小屋の柱に書いてある矢印通りさらに右へ斜面に沿って行く。この先は杉が伐採出荷されて間もない(といっても杉の成長のスパンでの話)ので清滝側やR162の展望が開ける。
峠の手前には地蔵を覆っていたと思われる祠が台風かなにかで崩れ落ちてきて道をふさいでいたが、徹去されているのだろうか?もしそのままだったら脇を担いで峠へ。峠は低い切り通し。石垣があるところを見ると、かつては重要なルートだったことが偲ばれる。峠を10mほどすぎたところから左にあがる道があり、尾根道に行かず にまっすぐいけばその先に峠の地蔵。
ここからのくだりの道は廃れぎみ。北山で旧道が残っている場合は林道作業道として使われている場合が多いが、旧道ではない別のルートの作業道が専ら使われるようになったためだろう。旧道には杉が倒れないようにロープが張ってあるので、気をつけて進もう。頭が通過しても背中のザックがひっかかるということもよくある。林道に出る前の簡易舗装の道はかなり急で、しかも出口には鎖が張ってあるので注意。
長くなったけど、好きな峠なのよね。今はなき自転車雑誌「サイクルフィールド」にここを紹介したのは私です。
小野から供御飯峠を望む